北村有樹子
今年7月の京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行に約200年ぶりに本格復帰する「鷹山(たかやま)」の保存会が4日、曳山(ひきやま)を製作してきた京都府京丹波町で試し曳きをした。
鷹山は応仁の乱(1467~77)の以前から山鉾巡行に参加していた記録が残るが、江戸時代の1826年に暴風雨で壊れ、翌年から巡行に出ない「休み山」になっていた。復帰に向け、懸装品(けそうひん)を飾り付けて動かしたのは初めて。「エンヤラヤー」のかけ声で綱を曳き、竹を車輪下に敷いて方向転換する「辻回し」も練習した。
山鉾巡行はコロナ禍で2年連続で中止され、実施は3年ぶり。鷹山保存会の山田純司理事長(67)は「本番をしっかりイメージした練習ができた。巡行では特に疫病退散をしっかり祈りたい」と話した。(北村有樹子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル